【驚きの事実】脂が、30度で溶ける。——口の中でとける感覚には、理由がある。

「なんだか、いつもの豚肉と違う」。そう感じた経験がある方は、きっとその感覚を正確に言葉にできなかったはずです。柔らかい、というだけでもない。脂っぽくない、というだけでもない。あの感覚には、実はちゃんとした理由があります。

■ 脂肪融点という、あまり知られていない話

豚の脂肪には、溶ける温度があります。これを「脂肪融点」といいます。

一般的な豚肉の脂肪融点は、37度から38度。ほぼ体温と同じです。つまり口に入れてからしばらくしないと、脂は溶け始めない。それが「重さ」や「しつこさ」として感じられることがあります。

キビまる豚の脂肪融点は、約30度です。

これが何を意味するか。口に入れた瞬間、体温に触れる前に、脂はすでに溶け始めています。あの「とける」という感覚は、比喩ではなく、物理的に起きていることでした。

■ 冷めても、硬くならない

この数字が教えてくれることは、もうひとつあります。

脂肪融点が低いということは、低い温度でも脂が固まりにくいということです。冷めた状態でも、肉の柔らかさが保たれる。元々の肉質で、赤身の中にサシが入っている(霜降り状態)ので、調理方法でそれを保てることが出来れば、お弁当や持ち帰りでも、最後まで美味しく食べることが出来ます。

一般的な豚肉が冷めると脂が白く固まり、食感が変わってしまうのとは対照的です。

■ なぜ30度になるのか

脂肪融点の低さは、血統だけで決まるものではありません。福まる農場が6年以上かけて辿り着いたのは、飼料との組み合わせでした。

サトウキビの糖蜜、紅芋、そしてフーチバーや長命草という沖縄の薬草。これらを独自にブレンドした飼料を食べて育つキビまる豚は、琉球大学との成分分析でも、旨み成分の遊離アミノ酸とオレイン酸が一般の豚肉より豊富に含まれていることが確認されています。

オレイン酸はオリーブオイルにも多く含まれる不飽和脂肪酸で、脂肪融点を下げる作用があります。つまりキビまる豚の「とける感覚」は、沖縄の土地の恵みを食べた結果、肉の中に生まれているのです。

■ 理屈を知ると、一口が変わる

正直に言えば、食べる前にこの話を知る必要はありません。口に入れた瞬間に感じることが、すべてです。

ただ、食べた後に「あの感覚はなんだったのか」と思ったとき——その答えがここにあります。あの柔らかさは偶然ではない。6年以上の試行錯誤と、沖縄の食材と、科学的な必然が重なって、あの一口になっています。

理屈より先に「良い」と体が感じる。その感覚の裏側に、確かな根拠がある。それが、私たちがキビまる豚を選んだ理由のひとつです。

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