【知っていましたか?】アセローラは、沖縄の露地でしか育たない。——小さな赤い実が持つ、圧倒的な栄養の話。

SEE THE SEA select & resortは、沖縄・瀬長島ウミカジテラスにあるカフェ&セレクトショップです。私たちがメニューに取り入れているアセローラについて、その栄養と背景を、少しだけ丁寧にお伝えしたいと思います。

「アセロラ」ではなく、「アセローラ」

まず、名前の話から始めさせてください。

日本では「アセロラ」という表記が一般的です。でも正式な植物学名は「アセローラ(Malpighia emarginata)」。原産地である中南米の人々は、今もアセローラと呼んでいます。私たちがあえて「アセローラ」と表記しているのは、この果実の本来の姿と、それを育てた人たちへの敬意を込めてのことです。

小さなことですが、こういう細部に、ものの背景が宿ると思っています。

ビタミンCの、本当の話

アセローラといえばビタミンC。それは間違いではありませんが、その量を正確に知っている人は多くありません。

文部科学省の日本食品標準成分表によると、アセローラ(酸味種)100gに含まれるビタミンCは約1700mg。レモン全果の約17倍、レモン果汁との比較では約34倍にも達します。オレンジと比べると約28倍。数字だけ見ると、少し信じがたいほどです。

さらに、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも豊富に含まれており、ビタミンCとの相乗効果で強い抗酸化作用があるとされています。「スーパーフルーツ」と呼ばれる理由は、この組み合わせにあります。

なぜ、生のままでは届かないのか

これだけの栄養を持ちながら、生のアセローラが全国のスーパーに並ぶことはほとんどありません。

理由はシンプルです。皮が薄く、収穫後わずか3日程度で傷んでしまう。冷蔵しても日持ちがきかない。輸送に耐えられないのです。だから、ジュースやピューレ、ゼリーなどの加工品として流通するのが一般的になっています。

逆に言えば、生のアセローラを味わえるのは、産地である沖縄でしか手に入らない体験です。

沖縄の露地でしか育たない、という事実

日本国内のアセローラ露地栽培は、ほぼ沖縄県が担っています。亜熱帯の温暖な気候、強い日差し、そして本部町が持つ独特の土壌——この条件が揃う場所が、国内では沖縄以外にありません。沖縄は、アセローラを屋外で自然栽培できる北限の地とされています。

旅行者がアセローラのジュースやスムージーを沖縄で飲むとき、それはこの土地の露地栽培でしか成立しない一杯です。気候も、土も、育てた人の手も、全部込みで、あの赤い色になっています。

なぜ沖縄にアセローラが根付いたのか。その物語は、次の記事でお伝えします。

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